友達夫婦が多い団塊世代だが、確かに私の周りでも何人かは友達夫婦していると感じる男もいるが、「なんだか亭主だけが浮いているなぁ」と思わせる奴もいる。その奥さんに限って家族と仲がいいし、子どもも長く家にいるようだ。大概、亭主は単身赴任していたり、実家で半分親の介護と農業を手伝っていたりと、どことなく別居しているような関係がある。別居して無くても日常的に家にいないというパターンで、外に別宅が有る訳ではないがゴルフとかこつけて出歩いているケースが見え隠れする。
妻にとって見れば、亭主の稼ぎが大体終わると、それ以上の希望が持てないので、そろそろ引導を渡したいのだが、「もう良いから」と言って追い出す訳にも行かず、時々友人を自宅に招待して賑やかにするのも気分転換で必要なこと。そそくさと出かける亭主を後目に、いそいそとケーキ作りを楽しむのが生きがい。
専業主婦が最も多い団塊世代でもあるので、こうしたパターンはありふれているのだろうと想像するが、少なくとも夫婦の愛情はどこかに行って、それぞれの生き方を持った二人がたまたま同じ屋根の下にいるということだから、当然のように気持ちは離れていて、多分、最初の子どもが独立したときから開いた部屋に妻が移り、夫婦別寝は始まっているのだろう。
こうした状況で危険なのは「老いらくの恋」である。団塊世代が老人だとは言わないが、青春期に大した恋愛も無しで、見合い結婚などしてしまうと、どこかに隙間が残る。時々激しい恋愛でもしてみたいと夢想している時に、ふと現れる頼もしい老紳士。そう、以外と年上に惹かれていくのが、同年輩の亭主を持った女の性。性的な欲望で若い世代と激しく燃えるのは男性の方。若い魔女に騙されて財産取られるのが男の性ならば、女は亭主より頼れる男性に憧れる。そこでバツイチ男性とのプラトニックラブが始まる。
専業主婦は職能としての特技がないので、誰かに頼ろうとする。現に亭主に頼っているのだが、それはそれ、経済的な支えはすでに確定しているのだから、後はより良い環境を得たいと考える。「私の王子様はどこ」となる。憧れの人と出会える可能性を探りにコーラスグループに参加する。幾つかのカルチャースクールを梯子する。少しアカデミックに大学に社会人入学してみるのもチャンスに繋がる。
団塊世代の専業主婦の方々、私の推測は間違ってますか?
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