安気な住まい:団塊世代、女性編、今後の人生設計はどうする?1

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団塊世代の夫婦には友達夫婦が多い。同じ世代で結婚するか、女性の場合は年上の結婚対象世代が少なかったこともあって、年下との結婚も比較的多い世代だから、夫婦でまだまだ10年以上は付き合っていく必要もあるし、年金額を考えても分けてしまっても生活の豊かさには繋がらないので、当面は夫婦仲良くして置いた方が有利と言うことにもなる。そんな状況の中で、女性の次なる選択肢を考えてみよう。

ケース1:団塊世代63歳女性、夫婦で多摩ニュータウンのマンション住まい。

友達夫婦で38年過ごしてきて、夫も定年退職したので、今後の生き方をと悶々としている様子を見ていると、少しかわいそうだと思うこともある。あの年になってマザコンではしょうがないと思うのだが、田舎の年老いた母親を一人で過ごさせるのも告だという気持ちもわかる。しかし、私は友達もいるし身近な環境でコーラスに励んでいるので、田舎に引き込むことは出来ない。夫だけでも行くのは構わないので、生活費さえ置いてくれればそれで良い。

家は持ち家だし、夫がいなければ子ども夫婦が同居するという選択も無くはない。こんな事、夫に言えば「計画的に追い出した」なんて言われそうだけど、夫婦がいるところには家族で戻ってくることは無いので、夫が出ていくという選択はある。

夫婦の役割が子育てにあるというのが大きな命題で、その役割が終えたのだから、次なる人生を選択したいという気持ちは夫婦ともにある。定年退職して後の20年をどのような生き様にするのか、子育て時代と同様な期間を有意義に過ごす生き方を探す団塊世代が見えてくる。

ケース2:団塊世代63歳女性、夫婦で多摩ニュータウンの戸建住宅住まい。

行き遅れた娘が同居しているが、キャリアウーマンで結婚する意思がないようだ。恋人もいるようなのに結婚という形を取らないので、相変わらず戸建住宅に同居している。都心に父親が保有しているワンルームマンションで独立していた事もあるが、今は親と同居することで安定している。すでに男性と同居して家族を育てるという意思を放棄しているのか、父親としては30代の内に一度結婚して子供を作って戻ってくるという選択もあるので、内心は期待しているのだが、口に出しては言えないでいる。母親の立場では良き話し相手として歳の離れた姉妹で通しているが、どこまで続くのかは気になる所。やがて両親のどちらかが病気や介護などの必要が生じた時には、娘は出ていく可能性も残っている。母親としては、このまま行くと老後を背負わさせる事にもなり不甲斐ないと考えている。

家族のあり方は多様だ。だから人生設計は一つではないのだから、様々なケースを確認していくことが必要。そこで、今後は、幾つかの事例研究を重ねて見ることとする。男性の場合や女性の場合などケースバイケースで展開してみる。

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このページは、秋元孝夫が2012年8月 7日 23:36に書いたブログ記事です。

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