安気な住まい:小笠原の有料老人ホーム

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今年の3月に小笠原諸島の父島に有料老人ホームが完成した。小笠原村立有料老人ホーム「太陽の郷」がそれで、入居一時金もなく食費も入って12万円程度と格安だ。全10室で診療所と隣接しているので病気にも安心。最期まで居られるという環境はありがたい。島ではこれまで介護を受けるようになると島を出ていくしかないと言うこともあり、島に住み続けたいという思いを実現するために高齢者施設として始めて取り組んだという。

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小笠原諸島には父島と母島に居住者がいるが、殆どが父島に住み、2500人程の小さな村である。生計は観光関連が主だが、漁業もあるが近海の魚は熱帯性で美味くない。週に一度届く本土の魚がスーパーに並ぶと瞬く間に無くなってしまうと言う状況で、物資には不便な生活である。戦後アメリカに収容されて島民は全て本土に移転せざるを得なかったが1968年(昭和43年)に本土復帰と共に島民が戻ってきた。また防衛上の拠点としての位置にあることから関係者の居住が促進され、今に至っている。従って高齢者の数は比較的少なかったが、すでに復帰後40年以上が経ち、高齢者も増えてきたことによる老人施設の整備である。

公営の有料老人ホームということでは珍しいのだが、料金体系なども含めて年金で生活できそうな価格帯は嬉しい。詳しくは解らないが、建物は補助金などが入っているのだろうから、殆どは利用料。それで食費を含めての費用はやはりうれしい。これを本土で実現するためにはどうすればいいか。やはり新築は出来なくても既存の施設を利用してコストを抑えた施設を考えれば可能かも知れない。

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入居資格は小笠原村の居住者で要介護指定を受けた概ね65歳以上のひとが対象となるとのこと。そろそろ小笠原に引っ越そうかなと、ふと思う。あなたも・・・。

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このページは、秋元孝夫が2012年1月10日 01:16に書いたブログ記事です。

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