安気な住まい:生きている価値をもう一度

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子育て、会社人間、主婦という仕事、いろいろな人生が区切りを見せ、ふと次なる人生を思う。「あなたの未来は」と尋ねられて答えを持たない自分がある。人生とはそういうもの。いつの間にか与えられた人生を送っているものだから、いざ、目の前に選択肢が迫ったときに俄に答えが出ない。そんな時には「安気な住まいを考える会」に参加いただきたい。その第一回説明会を11月5日(土)に開催した。会場は「永山ハウス」で、諏訪、永山、聖ヶ丘の分譲団地や戸建て住宅を中心にチラシを3000枚配布して状況を見た。住まい作りはコミュニティが原点。人が集まるかどうかは試してみなければ解らない。だから最小限の費用とエネルギーで共に暮らす仲間探しを試みた。

結果として5組の方が来られて資料をお持ちになったり、具体的な意見交換も終えて次回の予定を確認して解散した。最初の一歩だからニーズが無ければ諦めようとも思っていたのだが幸い反応を頂いたので、毎月第一土曜日を「安気の会」の定例会として住まいに関する情報交換を行えればと思っている。そして二回目の12月3日(土)を開催した。今度は同じ処にチラシを配布したが、配布したところからではなく、口コミで一組が来られた。コーポラティブ大好きだという若いご婦人。正月も出席者は少ないかも知れないが一応開催予定1月7日(土)として順次進めようと考えている。参加者の少ない内はスタッフも多くなく対応できるし、人数が増えればスタッフも増員するという流れで進めようと思っている。

一方、広報活動であるが、経費を掛けられないと言う状況もあり、次回向けに所内で簡易印刷をして手配りをする。同じく3000枚だが少し配布範囲を変えて今度は賃貸エリアを対象にしようと考えている。定期的に説明会を重ねて参加者メンバーを募ることが目的。情報を知り得ても継続性のある計画でなければコミュニティは育たないし、そもそも人が集まらない企画で有れば継続性は丹保できない。だからこそ、継続的なプロジェクトに進化させることを宣言することが大切だと考えている。

住まいについて議論する要素としては、建物の位置や敷地の規模、地権者との合意など様々に関心事は有るのだが、基本は「共に暮らす仲間」であり、住み合ってもいい仲間が出来ない限りこうした住まいは成り立たない。とりわけマンション事業の専門家は敷地を前提に住宅事業を組み立ててしまうのだが、本来はコミュニティがあって、敷地が登場するものである。嘗て、採取民族の時代には集落を探して部族が適地を見つけて行く。そしてその種族にあった居住地を選んで集落造りを始める。其の地が別の居住者が占有していれば、先住民を追い出すか、融合するか、そのテリトリーを尊重して他の土地を求めてさらに探すのである。

それぞれの部族なりコミュニティの価値観により海に近い土地を求めたり、農耕に便利な土地だったり、採取生活に便利な地だったりと居住地は自ずと違いを有するもの。最初に土地が有るという考え方は、まずは求めないことが正しい進め方だと改めて思う。誰かと住みたいという仲間を求めて参加する人を求めていこう。

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このページは、秋元孝夫が2011年12月23日 04:25に書いたブログ記事です。

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